クロアチアの兄弟・イケメン水中考古学者、マトコ・シブリヤク

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デンマークの帆船祭り。

今回は私が現在デンマークを訪ねている大きな理由の一つである親友の水中考古学者、マトコ・シブリヤクを紹介したいと思います。

彼はクロアチア人の水中考古学者なのですが、3年前からデンマークのロスキルダにあるバイキング船博物館に勤めています。

彼と最初に出会ったのは6年前に私が修士課程の大学院生だった2012年に参加したクロアチアでのグナリッチ沈没船水中発掘プロジェクトです。現在は29歳の彼は若いころからクロアチアでプロのダイバーとして働いており、その後ザダー大学で考古学を専攻し、クロアチアのイレーナ・ロッシ教授の右腕として、既に数多くの発掘調査を経験していました。

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2012年のグナリッチ沈没船水中発掘プロジェクト。6年前で私たちも学生でした。

 

その後、私は2013年・2014年の夏も2カ月づつクロアチアで夏を過ごしていたので自然と仲良くなっていきました。その後彼はテキサス農工大学で造船史と沈没船復元再構築の技術などを学びたいと2015年にテキサス農工大学に半年間留学しにきました。忙しい教授の代わりに、私が復元再構築の技術とその為のデータをとるためのフォトグラメトリーの技術を毎日研究室で教えながら楽しく時間を共にしました。

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2015年のマトコのテキサス農工大学への留学。彼は半年間私の研究室で働いていました。

 

その後、彼はクロアチアに戻り、修士課程の途中からデンマークのバイキング船博物館でインターンを経験。その豊富なダイビングの経験とフォトグラメトリーなどの実用的な技術をかわれ、インターン終了直後からこの博物館で研究員として働き始めたのです。このロスキルダ・バイキング博物館は北欧では超有名なバイキング船の研究機関であり、そこで彼のような若い大学院生が採用されるのは珍しく、まさにエリート街道まっしぐらの若手水中考古学者なのです。

 

その後、2016年に私が大学院を卒業し本格的に水中考古学者として各国の研究機関で働き様々な研究を進めると、新たにそれらの技術を学びたいということで私が日本に帰ってきている時期を見計らって自費で日本まできてくれました。2017年の冬に久米島での九州大学との共同研究にアシスタントとして同行してくれたのですが、実はこのとき彼の初めての娘が2週間前に生まれたばかりだったのです。奥さんと娘さんすいません。私はしっかり今回のインターンシップは延期しようと彼に言いました。

 

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2017年には私の九州大学との久米島での共同調査を手伝ってくれました。

 

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2017年に私のもとにインターンとして来日した時にとった写真。マトコどんと愛犬ちゃたろう。

そんな彼はごらんのとおり超イケメンで、彼がついに年貢を納めて結婚をするといったときに友人の誰もが驚きました。(私は彼から直接スカイプで報告を受けて爆笑しました。)

 

彼は以前にクロアチアのコスモポリタンという女性誌で特集されその年のイケメン第4位に選ばれた実績があります。(ちなみにこの投票は有名人込だったため、1位から3位はブラッド・ピットなど海外の俳優で、一般人としては彼が最高位だったそうです。)

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顏だけではなく、頭もいいエリート・マトコですが、私にとっては弟のような存在で、頼もしい水中考古学の同僚でもあります。

 

<発掘プロジェクト>

<船の考古学>

<おまけ>

 

 

 

 

 

 

 

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