ローマの世にも奇妙な教会、サント・ステファノ・ロトンド

今日も空き時間にピーターにローマを案内してもらいました。

その中の教会の一つがとても印象に残ったので紹介したいと思います。

その教会はサント・ステファノ・ロトンド (Santo Stefano Rotondo)。コロッセオから少し南の静かな丘(チェリオの丘)の上にある教会です。大きな教会なのですが観光客も少なく、ローマの喧騒を忘れしまう閑静な雰囲気の教会です。入るのが無料なのも嬉しいところです。

この教会はローマ教皇シンプリニウスによって西暦483年に建てられた、ローマのキリスト教の教会の中でも最古のものの一つとされています。もともとキリスト教最初の(著名な)殉教者とされるハンガリー王であった聖ステファノを称えて建てられました。

15世紀にハンガリーのイエズス会に譲られた教会には、その後の16世紀に反宗教革命と初期のキリスト信者たち苦難を伝えるためのプロパガンダとして、34の殉教の様子を伝える絵を円形の教会の壁に飾られるようになりました。

この殉教の様子を描いた絵がとても気持ち悪いのです。ひたすら拷問の様子を大きく描きながら、それがどのような訪問であったかの解説してあります。さらに殉教者の表情は(キリストの元に旅立てる安堵からか)微笑みを浮かべてるものも少なくありません。

日本でも少し前に、上野の森美術館で「怖い絵展」が人気だったみたいですね。

不気味な美術作品が好きな人にはおすすめの観光スポットです。

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