昨日から別の沈没船遺跡の3次元測量を開始。
その沈没船遺跡がこのスペター・ツァブタッド沈没船 (Supetar Cavtat)。他の多くの沈没船と一緒で、地元の漁師の網に遺跡の一部がひっかかり引き上げられることもあったので、昔から漁師の間では知られていました。ダイバーによってその存在が確認されたのが1980年代で、2003年に地元のダイブセンターと考古学者の協力で、遺跡の盗掘が行われないようにケージが設置されました。
ケージの高さは側面部が2m、中央部でも2.5mとかなり低めなので、身体を丸めながら作業しています。狭い入り口から中に入るとアンフォラ(古代の壺)が所狭しと積み重なっています。おそらくこの船は全長25m~30mほどの巨大な古代の貿易船だったのでしょう。
壺の形から西暦3世紀~4世紀のアフリカ大陸の北部沿岸(地中海南部)の古代ローマ帝国の衛星都市から積み荷を運んできた船であったと考えられています。
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そして夕食後に1時間ほど運転してお隣の国モンテネグロの世界遺産の町コトルに行ってきました。日がすっかり落ちていたのであまり景色は楽しませんでしたが、とても綺麗な中世の町並みが広がっていました。
明日に備えてラキアを一杯。
明日も頑張ります。