水中作業(3次元測量用写真撮影)の動画公開。

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今日は天気が悪く少し寒かったですが、どうせ水に入れば寒いのでいつも通り仕事をしてきました。

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今日は少しだけ私の作業風景をお見せします。世界各国の研究機関からわざわざ日本を拠点としている私に依頼が来るのは、私が船の考古学の知識の他にフォトグラメトリーという3次元測量の特殊技術を持っているからです。至極簡単に言うと特殊な設定で写真を撮り、そこから精密な3Dモデルを作成して、考古学の研究に必要なデータに変換する技能です。その第一段階となるのが写真撮影。今日はその様子を特別にお見せします。

昨日のブログで紹介したスペター・ツァブタッド沈没船での作業の様子です。この様な感じで沢山のデジタル写真を撮ります。

この大事なのは指先の感覚で、何枚も漠然と撮っているように見えますが、一回一回シャッターボタンを半押ししてフォーカスを合わせるようにしながら撮影しています。

 

この様に何千枚も写真を特殊な法則で撮影し、コンピューターでつなぎ合わせることによって、精密な3Dモデルを作成することが可能です。私がこれまでに依頼を受けて作成した水中の3Dモデルの例では、

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マルゲリータ島水中発掘調査プロジェクト(Expedition Isla Margarita) プロジェクトリーダー:ロバート・フンコ博士(Dr. Roberto Junco) 場所:バハ・カリフォルニア・スル州、メキシコ

 

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オペレーション・フォーレジャー (Operation Forager) (サイパン島第二次大戦水中遺跡保護プログラム) プロジェクトディレクター: ジェニファー・マッキネン博士 (Dr. Jennifer McKinnon, East Carolina University)、トニー・キャロル博士 (Dr. Toni Carrell, Ships of Discovery)

 

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久米島沖水中地形マッピング調査 プロジェクトディレクター:管 浩伸 博士 (九州大学) 場所:久米島

 

こんな感じのものがあります。他にも陸上の遺跡や小さい遺物など、考古学関係を中心にできるだけ幅広く依頼を受けています。今回のクロアチアでの3Dモデルもプロジェクトリーダーの許可が下り次第皆さんにも見せることができると思うので楽しみにしててください。

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今日も考古学犬の卵たちは縁の下からサポートしてくれています。

 

Sports Camera

アドリア海の海底を泳ぎながら今日も水中考古学の仕事をしています。

 

 

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