ドゥブロヴニク3次元測量ワークショップの総括

先週の土曜日にドゥブロヴニクで開催された1週間に渡るワークショップが無事に終了しました。

全日程6日間(うち講義・実習5日間)は朝の9時から夕方6時まで講義と練習を繰り返していました。(ほぼ全員が8時まで残っていました。)

嬉しかったのは2日目から参加者たちが自主的に居残って練習をしていたのと、参加者どうしでフォトグラメトリーを使った3次元測量の可能性と彼らが各々の国で受け持っている水中考古学の可能性について積極的に話し合っていたことです。

各参加者がそれぞれの国の第一線で働く水中考古学たちや考古学に関わっている研究者だったので、その話し合いの内容もどの様に彼らのプロジェクトで効率的に3次元測量を行ういその情報を学問や社会に還元していくかというとても現実的なもので、ワークショップは常にポジティブな雰囲気が充満していました。(新しいオモチャを手にした子供たちの集団の様でした。)

ワークショップが終わる頃には全員が一つのチームメイトの様に仲良くなり、これから一緒に働く話なども出ており、私達主催者側としては各国の水中考古学者たちを結びつけられたことも今回のワークショップの大きな成果だと思っています。

今回は参加者が19人と多く、もし1人だったらとても回し切れませんでした。今回のワークショップ成功の最大の功績者はアシスタントとして助けてくれたクロアチア人の親友であり良き同僚のマトコとカテ。彼らなしでは何もできませんでした。ひたすら感謝です。

私自身も教える立場としてではなく。水中考古学の同僚の1人として1週間とても充実した楽しい時間を過ごすことが出来ました。

この美しい町で1週間も同じ(水中)考古学という仕事を持つ研究者たちと濃密な時間を過ごせたことは自分自身にとって素晴らしい財産になります。

次は実際の水中発掘プロジェクトでみんなと同僚として一緒に働くのを楽しみにしています。

ちなみに好評につきクロアチアだけでも来年2回ほど開催します。

実際の水中遺跡を個人の技術と知識で守っていくよりも、全体の基準の底上げをし、世界中の水中考古学者で力を合わせながら遺跡を守っていく。それも水中考古学者の仕事の一つなのです。次はどんな水中考古学者たちと出会い一緒に働いていけるのか?今から楽しみです。

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