トルコに来ています。

現在トルコのボドルムという港町に来ています。この町には私が通っていたテキサス農工大学の船舶考古学学科と深く関係があるINA (Institute of Nautical Archaeology: 水中考古学研究所。通称アイナ)の本部があり、学問としての船舶考古学が誕生した場所の一つでもあります。

今回の訪問は特に重要な仕事というわけではなく、テキサス農工大学時代の友人で、現在イスタンブールにあるコチ大学で教授をしているマイケルが夏の研究でINAの研究所に滞在しており、私も次の仕事が始まるまで12日間ほど時間があったので今後のプロジェクトのミーティングがてら訪れることにしました。

マイケルとは大学院在籍時代が重なることはなかったのですが、(私が入学した時、彼はすでに授業を全部取り終え、卒業間近でした。)学会などを通じて親しくなり、ビザンティン帝国時代の造船史に精通してる彼にこの時代の船のわからないことを質問したり、彼からも3次元測量などのことで何度もメールのやり取りをしていました。数ヶ月前に来年度からの彼の大学でのワークショップなどを含め、将来的なプロジェクトのことを話しあっていたときに、彼から8月に以前引き上げた船の木材の記録作業をINAで行うのに3次元測量をしようと思っているんだけど何か助言はないかと相談されました。丁度私も8月末に少し時間ができそうだったので、せっかくなのでトルコを訪れることにしました。

ボドルムの研究所には研究者のための寮が併設しており、関係者は無料で滞在できます。毎年夏にテキサス農工大の大学院生たちも5〜6人この研究所で働きに来ており、新学期になると彼らからボドルムでの生活のことを聞いていました。毎年友人である彼らからの話を羨ましく思っていたのですが、私自身も夏は別のプロジェクトで忙しくしていたので、大学院生時代の7年間では一度もトルコを訪れる機会がありませんでした。

なのでやっと来れた感じです。次の仕事の準備もあるので、ボドルムに滞在できるには日曜日までと短い滞在ですが、マイケルからビザンティン帝国の船について色々勉強できたらと思っています。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
search previous next tag category expand menu location phone mail time cart zoom edit close