ギリシャの首都のアテネから船で8時間かけてエーゲ海東部のフォーニ(フルニ)島に今朝到着しました。
今日から3週間この島に滞在しながら古代船の水中実測作業を行います。このプロジェクトに参加するのは去年に引き続き2回目です。(去年のプロジェクトの様子はこちらをご覧ください。フォーニ島水中調査プロジェクト2017)
このエーゲ海の東部に浮かぶ島で2015年から毎年1ヶ月弱行われてきた調査では、なんと53隻もの古代の沈没船が発見されました。これは水中考古学が始まって以来最大の古代沈没船の密集遺跡であり、この学問の間では大きなニュースになりました。
この水中探査調査プロジェクトでは3年目となった去年から新たに水中実測作業が行われることとなり、その3次元測量の責任者として私もこのプロジェクトに去年から加わることになりました。この様な面白いプロジェクトに参加できることは学者として嬉しい限りです。
しかも、これまで行われきた水中調査ではまだ島の半分しかカバーしきれてません。今年も多くの新しい沈没船の発見が予想されます。
そして何よりこのフォーニ島は美しい。アテネとこの島を結ぶ定期船は週に2回しかなく観光客は少なく、のどかで美しい景色が広がっています。このプロジェクトは私の特に楽しみにしていたものの一つ。これから3週間いっぱい働いてきます。