マルタ大学での3次元測量ワークショップが無事に終了しました。一緒に教えてくれたダルコとジョンに感謝です。今回はこれまでのワークショップよりも短期間でしたが、2人もアシスタントがいたので速やかに授業が進みました。
最終日は作成した3Dデータをどのように変換して研究やモニタリングに使用するかのトレーニングでした。これで生徒達は正確な寸法と質感情報を持った3Dモデルの作成(1日目)、考古学遺跡での3次元測量(2日目)、測量3Dデータの活用(3日目)という基礎を学ぶことができたと思います。これらの技術は彼らの今後の学習でも応用のできることです。彼らには頑張って立派な水中考古学になってもらいたい、将来同じ現場で働くのが今から楽しみです。
今回私の講義とワークショップに参加してくれたマルタ大学の修士課程の国際海洋考古学(Global Maritime Archaeology)の生徒達はアメリカ🇺🇸カナダ🇨🇦メキシコ🇲🇽マレーシア🇲🇾香港🇭🇰セルビア🇷🇸ニュージーランド🇳🇿からというまさにグローバルな教室でした。それにワークショップをアシストしてくれたのはモンテネグロからのダルコ🇲🇪とマルタのジョン🇲🇹です。そして講師が日本からの私🇯🇵
海と船は昔から離れた場所と繋ぐものでした。この学問が特別に国際色豊かなのもこの船舶考古学(水中考古学)という特殊な研究分野のおかげです。おそらく私が別の学問の研究者でしたらこのように毎週別の国を飛び回る様な仕事はしていないでしょう。ひたすら自分の運の良さとこの学問を学ぶことを許し協力してくれた両親に感謝です。
とにかくこれで計1週間の集中講義とワークショップは終わりました。マルタ大学のティミー教授から1週間の休暇を頂いているので(集中講義の後に少し大学の研究とマルタ共和国を見て回りたいと言ったらとても喜んでホテルを1週間余分に取ってくれました)、研究をしながらマルタ共和国の博物館などをまわってきたいと思います。