今日はついに世界最高峰の実績を持つ伝説の考古学犬、ギタを紹介したいと思います。ギタは14歳になる考古学犬界の権威です。イレーナ・ロッシ教授の元に生まれ、小さい頃からあらゆる水中考古学・陸上考古学の発掘に同行していました。私がギタに最初にあったのは2012年ですが、彼女は毎年1年の半分を発掘プロジェクトの考古学チームとともに過ごしており、貫禄さえありました。実は現在ザグレブで開催している3次元測量のワークショップにはイレーナ・ロッシ教授の息子さんのニコラが参加しており、彼のところで一緒に暮らしてるギタもワークショップにお手伝いとしてきています。私もギタとの再会は3年ぶり。ギタは現在は訳あって第一線から退いています。(現在は後任として、見習い考古学犬のマーラが頑張ってくれていますが、1才のマーラはまだまだギタには遠く及びません。ちなみにマーラの奮闘記はこちらをご覧ください。「考古学犬の見習い、マーラの冒険」)
上の写真は2013年のもの。ギタも私もあの頃は若かった。彼女はとてもフレンドリーな性格で賢く、誰からもこんないい犬は見たことないと言われるほど優秀な考古学犬でした。
上の二つの写真は2014年のものです。ギタは当時は私達の発掘には常に同行していて、チームのマスコットキャラクターとしての仕事の他にも発掘中のお留守番、船の見張り番、地域の見回り、お客さんの道案内、食事の味見などを引き受けて活躍してくれていました。
こちらの写真も2013年。暗い道で目を光らせて懐中電灯として頑張っています。
先にも少し述べたのですが、ギタは2015年にちょっとした事件があり、第一線を退きました。その事件というのが2015年の発掘期間中に地域のギタファンがこっそり彼女にご飯を食べさせていたため、約1ヶ月の間に激太り。太った彼女をみたイレーナ・ロッシ教授の息子さんのニコルが怒ってしまい、ギタ発掘禁止令が発動され連れ戻されてしまいました。
今では14才と歳もとり、すっかり大御所考古学犬ですが、今回の3次元ワークショップでも皆の様子を見守るべく駆けつけてくれました。
そしてちゃっかり3Dモデルの作り方も勉強してます。第一線の現場を退いても、考古学犬としてはまだまだ現役。これからも元気に後輩考古学犬達の見本として頑張っていってもらいたいです。ギタ、大好きだよー!長生きするんだよー。