現在スペインで開催されている古代ローマ船水中発掘フィールドスクールの2日目が終了しました。今日はフィールドスクールの実質的な1日目なので、まず参加者の皆様にはマヨルカ島の歴史と考古学の学術調査について学んでいただく為に、島の北部にある中世の城塞都市アクルディアと古代ローマの遺跡があるポレンティアを訪れました。
アクルディアはオレンジ色の建物が美しい12世紀につくられた城壁に囲まれた町で、今でも中世の町並みを残しているマヨルカ島北部の町です。
次に訪れたポレンティアはアクルディアに隣接する古代ローマ時代の町の遺跡で、ポートクリスト沈没船発掘プロジェクトのリーダーであるティアが普段発掘を行なっている遺跡です。参加者の皆様は実際に現場で発掘を取り仕切っているプロの考古学者から直接説明を受けることが出来ました。
その後にポートクリストに帰ってきてから食事をとり、そのままIBEAMの創立者の一人で私の長年の水中考古学仲間のハヴィとティアから水中発掘で使い器具についての説明を受けました。
そして1日の締めくくりとして、ポートクリスト水中発掘プロジェクトのこれまでの歩みと、今回の皆様が発掘作業に参加する古代ローマ船についての講義を2人から受けました。
長い一日お疲れ様でした。明日からいよいよ水中作業が始まります。