フィールドスクール4日目、水中発掘開始。

いよいよ水中発掘作業が始まりました。私達の最初の水中作業は去年の発掘シーズンから今年までに溜まった土砂の除去です。

発掘チームはビーチの隣にあるポートクリスト湾の管理オフィスの隣の倉庫を基地として使わせてもらっています。

前日の訓練時にしっかりと作業工程を確認していたので速やかに水中発掘の準備が進みました。水中考古学は観光ダイビングとは違うので、機材の準備などは全て自分でしなければなりません。

そしていよいよ水中発掘です。

発掘現場はビーチから25m程、水深も約2m〜2.3mです。各メンバーが1日に2回潜りドレッジ(水中掃除機)を使い土砂の除去を行なっていきました。2回目の水中作業の頃になる皆さん既に手慣れた手つきで順調に土砂を除去していきました。

その後は基地を片付け、機材をダイビングセンターで洗い、1日の作業が終了しました。

ちなみに朝は私が「船の考古学」についての講義を行い、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマ、ビザンティン帝国、バイキングの船がどの様に建造されていたか、また船舶考古学者たちはどの様な学問を研究しているかについて話させていただきました。これを機に皆さんに少しでも船舶考古学に興味を持っていただきたいと思っています。

一番上の集合写真はの中央にあるのは発掘チームの別働隊が私達が沈没船遺構を掘っている間に湾内の別の場所から引き上げたアンフォラです。ポートクリスト湾にはまだまだ数多くの沈没船と遺跡が大量に眠っているのです。

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