これが今回チューク諸島で記録した一番最後の水中戦争遺跡になります。この水中遺跡は川西 H8K 二式飛行艇のものです。二式飛行艇は太平洋戦争ではその性能の高さから偵察機、爆撃機、輸送機として運用されました。チューク諸島の海中にあるこの二式飛行艇は水深12mから16m地点に横たわり、大破した機体が墜落の衝撃の激しさを物語っています。
3日間のダイビングで5カ所の水中戦争遺跡のデータを集め、処理に10日間かかりましたが、無事に今回撮影した全ての水中遺跡の3Dモデルを作成し終えました。これらの3Dモデルはチューク諸島の水中戦争遺跡の周知化と、遺跡の劣化をモニタリングするための基盤モデルとして使用されます。