5日間のコロンビア滞在が早くも終わってしまいました。今回の仕事はコロンビアの首都ボゴタにあるエクスタナード・デ・コロンビア大学で新たに開設された大学院の海事考古学プログラムの集中講義を受け持ちました。
コロンビア海事考古学プログラムの創始者のカルロス・デルカイロ教授とは2016年のカルタヘナでのスペイン船の発掘で始めて依頼をいただき、それから2017年にボゴタでの学部生への授業、そして今年から始まった大学院の授業の教員として働かせていただきました。
今回の大学院の海事考古学プログラムの開講にあたって、私以外も海外からの6人の海事考古学者と大学のお偉いさん方で何回かスカイプ(テレビ電話)を使った会議があったのですが、発掘や時間帯の違いでほとんど参加できず、さらに参加してもスペイン語が全くわからず役立たず。大学から教員に一斉送信されるメールも読めないので意味がわからず、そしてその中に紛れていた重要なメールをスルーしてしまう始末。そして今回の授業も同時通訳を雇ってクラスが行われていきました。情けない。
上の写真が大学の教員と2年前に私の授業を受けた学生達。現在も水中考古学者になるために頑張って勉強しています。下の写真が今回の集中講義の生徒たち。講義の後に飲みに連れて行ってくれました。
役立たずの私を毎回暖かく迎え入れてくれるコロンビアの友人。本当に感謝です。本当に仲がいいと言える友人はまだデルカイロ教授を含めて数人しかいないのですが、生徒を含めコロンビア人の皆さんとにかく優しく明るい。私の中でコロンビアにはいいイメージしかありません。
そして肉料理を中心にしたコロンビア料理が美味しく、ビールもうまい🍺コーヒーは最高。でも物価がすごく安い。コロンビアは長期住んでみたいと思える国の一つです。
実はエクスタナード・デ・コロンビア大学の海事考古学プログラムは中南米で初めてできた水中考古学を専門に学べる場所として注目されています。これまで中南米で活動している水中考古学の殆どが海外で水中考古学を学ばなければいけませんでした。デルカイロ教授もフランスに留学して海事考古学を学び、その後にコロンビアに帰ってきて数十年かけコロンビアの水中考古学の第一人者になりました。
しかしこれから中南米で水中考古学を目指す若者たちはコロンビアで専門的な知識を学ぶことができるようになったのです。これから中南米での水中考古学はどんどん発展していくのだと思います。マヤ文明やアステカ文明の水中遺跡と大航海時代の沈没船が眠る中南米の水中考古学。どれだけ私が役に立てるかわかりませんが、少しでも力になれるように頑張ります。
とにかく今回もコロンビアを楽しみました。また帰ってきます!次回はカルタヘナにも行く予定です。楽しみです。