40mの青。

現在、ザトンで行われている縫合接合の古代ローマ沈没船の発掘調査を離れ、ジリエという島で紀元前4世紀のギリシャ時代の沈没船の調査に来ています。このジリエ沈没船の調査は私も3年目(3回目)。この遺跡は人里からとても離れたところにあり、盗掘の恐れがあるので、遺跡の現状調査と、まだ壊れていないアンフォラを引き上げ博物館に収蔵するという依頼をロッシ教授の元に来たので、そのメンバーとして私も調査に参加しています。

今日は私は政府に提出するレポートに使うための写真を撮っていたのですが、せっかくなので少し私が好きな海の色について紹介します。

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上の写真が水深40m地点での写真。とても濃い青色がわかるでしょうか?

人間の目は素晴らしいもので、水深30地点からこの40m地点を見ると、漆黒の闇に見えるのですが、いざ実際に40mまで潜ると目が慣れ、あたりが息を呑むほどの濃い青色になります。

まだ私は50m以上の深い場所にある沈没船の調査は2隻しかしていないのですが(2隻ともギリシャでの調査でした)、水深50mを越えるとさらに別世界。青は塗りつぶした様に濃くなり、自分自身もその色の一部になった様な感覚になるのです。

今回のジリエ沈没船は船体自体は残っていなく、積荷だったアンフォラが25mから40m地点までに散乱しているので、40m以上の水深には潜っていないですが、以前にエーゲ海の水深55m地点で見たアンフォラの山は言葉にならない美しさでした。

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この写真は同じくジリエ沈没船の水深30m地点。40mのものとの違いがよくわかると思います。海の青は私達水中考古学者を引きつける美しさがあるのです。

ちなみに今回の調査メンバーはたったの4人。いかなる水中作業もこなしてしまう超一流のプロダイバーの2人と百戦錬磨のロッシ教授と私のみ。考古学者2人とプロダイバー2人の必要最低限のメンバーです。足を引っ張らないように頑張ってます。






 

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