コスタリカの水中考古学の未来

コスタリカで開催されていたフォトグラメトリ3次元測量ワークショップが昨日終わり、今日無事に閉会セレモニーを迎えることができました。コスタリカの学生や考古学者の皆さんもとてもワークショップに参加できたことを喜んでくれていました。大成功です。

今回の成功の立役者はデンマーク人水中考古学者のアンドレアス。もともとはデンマーク船の調査のためにコスタリカを訪れていた彼は、地元の研究者とコミュニティの「遺跡保護文化遺産は地域で守っていきたい」という願いを聞き入れ、その為の技術を伝えるために今回のワークショップを手配しました。

アンドレアスは水中考古学の世界ではよく見かける悪い風習の典型である「西側(欧米諸国及び経済大国)の研究者がその国にやってきて、地元の研究者をないがしろにしてプロジェクトを牛耳る」流れを断ち切るため奮闘し、あくまで地元のコミュニティを中心にプロジェクトを進めてきました。

文化の違う国で、その文化に溶け込み、内側からの原動力になるという彼の試みはなかなか難しいものです。しかし彼は忍耐強く働きこのワークショップを開催させました。私は彼の同僚として特別に無償で講師を受け持ちました。

実はこのプロジェクトのデンマークチームのメンバーは4人だけなのです。アンドレアスがチームの柱となり歴史的背景を調べ、私が水中測量と沈没船の研究(リコンストラクション)を受け持ち、マトコがダイビング作業の責任者、そして今回は来れなかったデイビッドが保存処理を取り仕切ります。海外の研究者の数を必要最小限に行っていくのもアンドレアスと地元の人々の考えでした。

私はこのチームの一員としてコスタリカで働けたことを本当に誇りに思います。

今回のワークショップ成功の噂は広まり、傍観していたコスタリカの国立博物館と大学も乗り気になりました。これからこのプロジェクトも一気に加速していきそうです。

実はコスタリカをはじめとした中米では水中考古学は盛んではありませんでした。しかし今回の数週間で風向きを変えることができました。コスタリカの研究者と若者を中心に中米の水中考古学が花咲くかもしれません。コスタリカの水中考古学。これからが楽しみです!









 

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