
「友人との約束を果たすために旅立ちます。」
とちょっとかっこいい風に行ってみました。これから休暇を過ごしにチェコ共和国に向かいます。

バスの終点、プラハで待っているのは、私が最も信頼する友人の1人。言語学者でありクロアチアでのチームメイトでもあるマテ。彼はチェコ出身です。2016年からチームに加わった彼とは毎年2ヶ月間から3ヶ月間同じ釜の飯を食べて働いているため、兄弟のように仲良くしています。
そんな彼からいつも故郷であるチェコに遊びに来いと誘われていたのですが、時間がありませんでした。時間ができたら遊びに行くよといつも言ってたのですが、それは3年間叶わず。
そして今回、11月に入っていた仕事が延期になったので、ぽっかりと2週間のお休みができました。
なので約束通り休暇をチェコで過ごしに行きます。
今回の休暇の過ごし方に着いて、私から彼に1つだけお願いをしました。それは、
「激安のバックパッキングがしたい。」
というものです。

日本にいるときはずっと野球しかしてなかったので、大学生の時も旅行は全くしたことがありませんでした。
そして考古学者になってからも、依頼主によって用意されているのは快適な旅路。研究者なのでお世辞にも豪華とは言えないですが、研究に集中できるようにしっかりしたホテルやアパートに滞在してきました。
私も1人で海外に仕事で行く時は(基本的に仕事でしか海外に行かないのですが)、高価な機材を持っていくので、ある程度安全の確保できる旅路を選んできました。
なのでいわゆる格安旅のバックパッキングはしたことがありませんでした。
私と仲の良い水中考古学者の中には、弁護士になるのが嫌でエジプトの砂漠に家出したブラジル人や、文化人類学者の彼女とともにアフリカの原住民族の村に1年間住んでいたデンマーク人など、「嘘だろ!」というような経験をした人たちがたまにいます。総じて彼らは穏やかな性格で何事にも動じません。でも研究者として優秀で、如何なる状況でも結果を出す能力があります。

そんな彼らの話を聞くたびに、羨ましく思っていました。そして今回この機会。仕事用の機材はクロアチアの友人宅に預け、パスポート(あと一応仕事用にパソコン一台。ちなみに私は常に作業用のパソコンを3台持ち歩いています。)だけを持ってバスに乗りました。
3週間前にクロアチアでの仕事を終えてすでにチェコに帰っているマテの待つプラハに。
マテも幼い頃からヨーロッパ各地を渡り歩き、コーヒー一杯が1000円するデンマークを自転車で旅し、1ヶ月2万円で生き延びた逸話を持ちます。(財布を落としたそうです。)
格安の旅の仕方を学ぶのに彼以上の先生はいません。
3週間前に最後に彼が私にかけた言葉は、「チェコの深淵を見せてやる。楽しみにしてろよ。」でした。どんな2週間になるのか?
楽しみです。
旅行はどうですか?
一度行ってみたいと思ってたけど、まだ行けてないチェコ共和国。よかったら、いつか情報アップして下さい。