モルドバ共和国という国

モルドバと聞いてどの様な国か想像できる人は何パーセントぐらいでしょうか?私もかろうじて名前を聞いたことがあるぐらいでした。他の西ヨーロッパ人の友人に聞いても、「モルドバって美味しいワインを作っている国だよね?」ぐらいの印象。場所的にはウクライナの南西、ルーマニアの東にある小さな国です。

モルドバ共和国に来た理由は,、単純に「この国について何も知らなかった」から。そして今日まで3日間この国で過ごしました。

感想、、、

普通の場所。ちょっと拍子抜けですがどこにでもある街と国です。首都キシナウには歴史的建造物が少ない分なにか物足りない感じ。大戦や冷戦のモニュメントなどは沢山あるのですが、

さすがにまだ観光地として賑わっているわけではありませんが、街で見かける人々はおしゃれな格好でスマホをいじりながらスタスタ歩いています。子供たちもキャッキャしています。

彼らには失礼な話ですが「東ヨーロッパ最貧国」とか聞いていたので、もうちょっと貧しいイメージなのかなと思ったりもしていました。現に今パソコンをカタカタしている町のカフェもこんな感じです。

外務省のホームページには、モルドバの西方にはドニエスタルという政府の権限が及ばない地域があるので渡航注意と書いてあるのですが、地元の人に聞いてみると旧ソビエト連邦時代に労働力として連れてこられたロシア人が多い地域で、モルドバが国として独立した後にも彼らロシア人居住者達はそのまま残り、言語なども違うのでモルドバ政府も彼らの自治権を容認しているとのこと。ただ国際的には国として認知はされてないので、「モルドバ政府の権限が及ばない地域」と書かれていたようです。紛争などは全くなく、いたって平和です。今回は行く機会がなかったのですが、写真を見た感じでは普通の町でした。

モルドバの首都は普通の町なのですが、さすがに郊外に出ると牧歌的な雰囲気。いくつか綺麗なビザンティンスタイルの教会を見て回りました。とくに美しかったのは谷に囲まれた丘の尾根にたたずむ教会。とても神秘的でした。

そしてモルドバの一番の見どころはワイン!キシナウ郊外のクリコバには世界で二番目に大きいワインの蒸留所兼貯蔵所があります。共産圏時代に山を掘って作られたこの蒸留所はさながら鉱山のようなつくりで、坑道の総距離は120㎞にもなるそうです。

このワイナリー見学ツアーにはワインテイスティングも含まれていて、2時間様々なワインのうんちくを聞きました。そんなモルドバワインの中で特に力を入れているのがスパークリングワイン。どれだけ科学の力を使い分析しながらも、手作業で丹精を込めて作られているかを聞かされました。

モルドバは文化的にはルーマニアに近く、料理もルーマニア料理に似ているそうです。こちらは地元のモルドバ料理のレストランで食べたTacana de porc cu Mamaligutaという料理。美味しかったです。このほかにはチキンスープなどを頂きました。

今回訪れたモルドバ共和国。ワイン好きの方は是非訪れてみてください。平和でいいところです。ただ歴史的建造物の好きな人にとってはちょっと物足りないかもしれません。

そして今日でわたしの2週間の休暇が終わりました。時間切れです。明日飛行機でクロアチアに荷物を取りに帰り、来週からトルコの大学で3次元測量の講師をします。

初めてローカルなバスや電車を乗り継ぎ、一泊千円以下のホステルを渡り歩いた旅。凄く楽しかった。また休暇ができたら次はまた別の全然知らないところに行ってみたいです。

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