お知らせ。お爺さんと2020年1月‐2月

1月14日の朝にうちのお爺さんが旅立ちました。94歳という長寿でした。

苦しむこともなく穏やかな顔をしての旅立ち。私としてもとても運がよく、最初は1月8日にアメリカへの出発を予定していたのですが7日の夜に胃腸炎になり延期、2回目は14日の夜に再びアメリカへ出発予定だったのですが、変な話とてもタイミングが良く、14日の早朝にお爺さんの容態が急変し、しっかり死に目に立ち会うことが出来ました。

その後、お通夜や葬儀などにも参加し、きちんとお別れをするが出来ました。

現在のような1年の大半を海外出張で過ごす生活を始めてからは「大好きなお爺さんにお別れができないかもしれない。」と考えていたので、悲しいですが私としてもとても幸せでした。

そしてお爺さんも若い頃に苦労はしたみたいですが、とても幸せな人生を送れたと思います。数年前に足腰が弱ってからは、うちの父親が実家に戻り、祖母と両親でしっかりと看病してもらい、食卓ではいつも笑顔で笑っていたのを思い出します。茶太郎もおじいちゃんが大好きで、おじいちゃんも茶太郎に自分の食べ物を与えていたのでよく注意されていました。でも笑いながら机の下でご飯を与えつづけていました。

私が大学院に入学し、卒業したのを一番喜んでくれたのもお爺ちゃんでした。山舩家はうちの父親は一人っ子、そして私も一人っ子の家系。私がただ一人の孫なのでこれでもかというほど可愛がってくれました。

ひたすら孫に甘く、優しかったお爺さん。私が小さい頃からお爺ちゃんは「優しかった」という思い出しかありません。これからも是非見守っていてください。少しでもお爺さんから頂いた優しさを他の人に広めていけるように頑張りますね。

 

 


そして今年は毎年行っている1カ月のアメリカでの研究を延期し、1月(と2月)は日本に留まることにしました。

2016年の大学院卒業後にこれほど長く日本に留まるのは初めてです。せっかくお爺さんにいただいた時間なので、各地の小・中・高校などでの水中考古学に関する講演などを積極的に行い、次の世代の水中考古学研究者を増やすための活動を行っていきたいと考えています。

漫画の「ナルト」では「自来也」が、ワンピースでは「レイリー」が主人公よりも好きな私(シャンクスはマリージョアに現れてから好きじゃなくなりました。)「テラフォーマーズ」では「アシモフ」が好きです。読み切りの時の彼のかっこよさは秀逸!

主人公キャラには惹かれません。主人公を育て、教え、そこから結果的に変化を起こす人物に憧れます。一番かっこいいと思います。(ちなみにルパン三世では次元大介!サブキャラにも憧れます。)

水中考古学の同僚や友人のテレビディレクターさんからは「有名になることや、目立つの嫌いな性格ですね。」と指摘されます。

実際はそんなことはないです。自分の「研究」や「成果」が評価されたり日の目を見るのは大好きです。そして水中考古学が人気になるのは嬉しいです。ただ自分の研究内容をほったらかしで「人物」として注目を得るのは嫌いだと思います。自分が事柄の中心にいる気はさらさらありません。何十年後にひっそりと一部の人に評価される渋いおやじキャラになりたいと企んでいます。(そして主人公たちをしっかり育てたら、とっとと引退してカフェを開く予定です。)

 

つまり何を言いたいかというと、2020年は、そしてこれからは、日本のそして世界の水中考古学を引っ張っていける、変えていける「人材」を本格的に日本でも探し始めます。種をまきます。そして水をやり、しっかりと「主人公」になる人物を育てて、支えていけるように頑張ります。

これを読んでいる水中考古学に興味のある全ての皆さん、水中考古学には様々な分野があり、これまでの経歴、知識、そして年齢は関係ありません。定年退職後に時間があればやりましょう。社会人の皆さん仕事の片手間でも良いのです。そしてもちろん若者たち!飛び込んでみてください!

水中考古学は何よりもとても楽しい学問です。そして研究以外にも様々なことを体験し知ることが出来ます。本当に騙されたと思って飛び込んでみてください。

損はさせません!本当に楽しいんです!


それでは、改めて今年もよろしくお願い申し上げます!

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