
7月15日に新潮社さんから「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」が出版されます。
内容は「研究エッセイ(世界6カ所での水中発掘研究)+自伝(学生時代の研究と世界各国の海で働く水中考古学者になるまで)」になります。
本の帯はエジプト考古学者の河江さんに書いていただきました!感謝感謝感謝です。
最初に新潮社さんからこのお話をいただいたのは一年半以上前でした。当時はコロナウィルスが世界中に広まる前(存在する前)で、バリバリ海外で働いており、本を書くなんて時間的に不可能だと思っていました。
その後、日本に帰って来た時に編集者の方とお会いして、原稿提出(〆切)には期限を設けないということで承諾。ただ私としては船舶考古学の入門書を書きたかったので、「エッセイ本(研究日誌)」を書くことを渋り駄々をこねていました。
そして、「船舶考古学の入門書」(仮)の目次を書いて提案したところ、専門的すぎると見事に却下され、「まずは多くの方に水中考古学の魅力を伝えましょう」と説得されました。
そんな折に、世界的なコロナ禍で海外の仕事が全て延期またはキャンセルになり、私にとっては幸運なことに執筆活動する時間を確保することが出来るようになりました。
コロナが無かったらおそらくこの本が出版されるのも3~4年後になっていたはずです。
普段は学術研究論文しか書いてこなかったので、自分の体験を臨場感をもって他人に伝える書き方に苦労しました。ただ担当編集者Sさんの優しさと辛抱強さとわかりやすいアドバイスから、徐々に筆がスラスラと進むようになりました。
そして、やっと、、、、出版までたどり着きましたーーー!!!!
大変だった―ーーーーーーー!!!!!



でも苦労した分、水中考古学の魅力と楽しさが詰まった内容になっています。
学術研究書でも入門書でもないので、とても読みやすいはずです。
それでいて水中考古学についての情報満載で、水中考古学についていろいろと学べる内容になっています。
水中考古学好き・船舶考古学好きの皆さんのみならず、
遺跡好き、歴史好き、海好き、船好き、旅好き、ダイビング好き、地中海好き、カリブ海好き、太平洋好き、海外好き、部活をやっている学生、日々に不満を募らせている皆様、新たな趣味を探している皆様、暇な方、その他もろもろの皆様に是非読んでいただいて、水中考古学を好きになっていただきたいと思っています。
7月15日発売です。
新潮社のウェブページから各オンラインサイトにとんで予約もできます。本の紹介ページはこちらを確認ください。
https://www.shinchosha.co.jp/book/354191/
宜しくお願いいたします。
ちなみに本のタイトルや目次(小テーマ)について、今回は担当編集者の方に決めていただいたのですが、
「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」はお気に入りの題名です。
そして「沈没船博士」、、、、お気に入りの名称です。
以前「日立、世界ふしぎ発見!」に出演させていただいたときのあだ名は「ミスター沈没船」。
沈没船博士(チンハカ)の方がミスチンよりも少しレベルアップした気がしてます。
新潮社の編集部の皆さん、素敵な名称ありがとうございます!