「水中考古学目安箱」

このページは「水中考古学目安箱」です。

「目安箱」といっても、水中考古学への意見や文句は言わないでくださいね。

この目安箱の目的は、全国各地に散らばる水中文化遺産の目撃情報を募ることにあります。

実は世界各地でこれまでに見つかっている重要な水中遺跡のほとんどが、研究者以外によって偶然見つかったものなのです。しかしながら日本ではまだ「水中考古学」という学問が浸透していないので、もしあなたが散歩中になんとなく歩いていた砂浜で、偶然歴史的に貴重な沈没船の一部や、水没した寺院の一部などを発見しても、どこに届け出ていいのか悩んでしまうかもしれません。

そんな悩みを解消するために、この「水中考古学目安箱」を設置させていただきました。

皆さんが、
「水中遺跡っぽい面白いものを見つけた!」
「地元に古くから伝わる沈没船や水中遺跡の伝承がある!!」

という情報を持っている場合は、是非、下のフォームから一報を下さい。

もし歴史的に重要なものであれば、私が調査を行うか、然るべきその地域の埋蔵文化財課や、博物館、大学などの研究機関などに届け出ます。

ただし、これにはいくつか条件があります。

①金銭的な見返りを求めないでください。
私が行うものは歴史を調べるための学術調査で、その工程で見つかったものは全て史跡の一部として地元に寄贈します。もしあなたが見つけたものであっても、歴史や遺跡はあなたの所有物にはなりません。もちろん私のものにもなりません。遺物を売ったりしないので安心してくださいね。目的は全てが学術調査のみになります。

②出来るだけ具体的な情報を下さい。
私も問い合わせを頂いた全ての案件の調査を行えるわけではありません。出来たとして年に数件程度です。
そのため、調査に取り掛かるには、最初に皆様にいただいた情報の信憑性と詳細さが重要となります。
つまり「ダイビングをしていて木材が埋まっているのを発見しました。」だけではなく、「ダイビングをして木材が見つかったので撮影した写真を添付します。ここには200年前に船が難破したという伝承がありました。」というような出来るだけ詳しい情報を下さい。

③私自身が問い合わせのあった全ての遺跡の調査をするわけではありません。
私以外に適材適所の研究機関や研究者がいる場合は、頂いた情報をあなたの許可を得たうえで、そちらに譲渡します。私が行える調査は年に数件程度です。その為、私は日本国内の信頼のできる研究者達と連携を取りながら水中文化遺産の調査と保護を行っていきます。私が皆さんからの貴重な情報を共有するのは信頼のできる研究者達のみなので安心してくださいね。

    

ただ、本当に歴史的に重要な水中遺跡場見つかり、私が参加する現地発掘調査となった場合は以下のことを約束します。

①実際の調査プロジェクトが立ち上がった時に、重要なプロジェクトメンバーとしての調査隊への参加
地元でのコーディネーター(兼、案内役)、そして発掘調査メンバーとして正式に調査隊に招待します。歴史の謎を解く楽しさを一緒に味わいましょう。

②学術雑誌への共著
調査が進むと、その調査結果を発表しなければなりません。その学術論文の著者の一人として名前を残していただきます。もちろん名前を載せる以上は積極的に協力をしていただきます。発見当時の状況や地域の伝承などを数ページほど書いていただくことになります。これは皆さんがプロ水中考古学者になる第一歩となるはずです。そしてその学術論文とその共著者としてのあなたの名前は一生残ります。



  

それでは、日本の水中に眠る遺跡を守り、歴史の謎を解く第一歩をお願いします。

水中考古学研究
船舶考古学博士
山舩 晃太郎

(私の研究者としての実績はこちらをご覧下さい。「学術成果」



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