マルタ寿司

地中海の真ん中、イタリアのシチリア島の南西部に位置する小国家、マルタ共和国のお寿司を紹介します。

1軒目「カフェ・サクラ」

1軒目は首都のバレッタから少し離れた繁華街にある「カフェ・サクラ」。マルタ大学で私の集中講義を受けた大学院の生徒達と行ってきました。店内は内装も綺麗で値段も8ピースの巻き寿司が6ユーロから11ユーロほどと海外の寿司屋としては良心的でした。寿司がその国のでどのような進化を遂げているかを知りたい私にとっては日本人シェフのいる店は避けたいのですが、今回も幸運なことにシェフは日本人ではありませんでした。見た目的には東南アジア系出身そうでした。

私が頼んだ寿司はダブル・スパイシー・ツナロール、サケ巻き、いくら軍艦、マグロ赤身にぎり、スズキにぎり、牛肉のたたきにぎりでした。

これがどれも美味しい。店のメニュー全体を見た限りではアメリカ系の派手な巻き寿司系が中心でしたが、握り寿司系も充実していました。ダブルスパイシーも中にシャキシャキの長ネギ(あさつき?)が入っていて、辛くてもあっさり。にぎり寿司もシャリとネタのバランスが良くかなり美味しくいただけました。牛肉のたたき寿司も美味しかったです。

魚嫌いの大学院生の女の子が頼んだのはプルコギ寿司。ひとつ食べさしてもらったのですが、こちらも甘みのある牛肉がうまいこと酢飯にマッチしていて美味しかったです。

上の写真は他の生徒が注文したお寿司。アメリカ系の派手な寿司も日本の握り寿司の両方ともメニューが充実していました。

感想

メニューがとても充実していてアメリカ系の派手な寿司にはソースや具にオリジナリティが見え、日本系の握り寿司や細巻きは上手に真似ができていました。寿司はどれも美味しく、また来たくなるレストランでした。

評価 (日本の寿司:10点。アメリカ寿司:5点が基準)

カフェ・サクラ、、、、、8.25点

基本的に全てが美味しい。日本の寿司のようにネタの新鮮さや素材の味を求めてしまったら物足りないかもしれませんが、海外で食べる寿司としてはかなり美味しいレストランでした。

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2軒目「オクラマ・アジアンフュージョン」

こちらは私がマルタ共和国滞在期間中に宿泊していたホテルの近くにあった創作アジア料理の店。創作とはいっても内容は寿司と中華料理でした。こちらのお店には私の後に集中講義を受け持っていたアメリカ海軍の水中文化遺産を管理する部署で働いている、私のテキサス農工大の先輩、アレクシスといってきました。

店内は綺麗で居心地の良い店でした。寿司を握っていたのはおそらく中国人。寿司カウンターの横には美味しそうなローストされた豚肉や鴨肉が回っていたので一緒に頼んでみました。こちらも文句なく美味しかったです。

さて肝心なお寿司ですが、私が頼んだのはクレイジー・サーモン・ラバー (中に炙りサーモンとクリームチーズ、外にスモークサーモンと(偽)キャビアにマヨネーズ)と、クリスタル・シー(中にカニカマとエビとウナギとミントとアサツキ、それを生春巻きのようにライスシートでレタスと巻いていました)、北京ダック巻き、炙り牛肉の握りでした。

先ずは生春巻き寿司のようなクリスタル・シー。これが超美味。驚くべきはライスペーパーと酢飯の一体感。もともとライスペーパーもコメからできているので当たり前なのですが、このモチモチした外側の食感が中のレタスとアサツキのシャキシャキと良いコントラストを演出しており、それが淡白な味な中身にサッパリとした後味を残します。そして後に残るのがほのかなミントの香り。このミントの役割はクセのないパクチーと説明したらわかりやすいかもしれません。新たな味でした。

クレイジー・サーモン・ラバーもなかなか完成度が高かったですし、北京ダック寿司と炙り牛肉寿司は文句なしに美味しかったです。にぎり寿司も巻き寿司もネタとシャシの大きさのバランスが良かったです。

感想

マルタ寿司というよりは日本の寿司を西洋人の味覚に合わせて中華の技法でアレンジしたといった感じでした。しかしながら美味しかったです。訪れたのが週末ということもあり、私たち以外はみんな予約をしていたので、このお店はかなりの人気レストランのようです。

評価 (日本の寿司:10点。アメリカ寿司:5点が基準)

オクラマ・アジアンフュージョン、、、、、8.25点

こちらのレストランも文句無しに美味しかったです。少し巻き寿司の米が強く巻かれ過ぎていたのが残念でしたが、特に生春巻きを彷彿させるクリスタル・シーは絶品でした。こちらも何回も来たくなるレストランです。

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マルタ寿司の総評

マルタ寿司の点数、(日本の寿司:10点。アメリカ寿司:5点が基準)

8.25点。

今回食べされてもらったレストランが2店とも美味しかったです。このマルタ共和国自体が様々な民族が入り混じった歴史と文化を持った国であり、現在もヨーロッパ中から様々な人が集まって暮らしています。そのため街中には様々な国籍のレストランが立ち並び、国として全体の食の質が高いという感じを受けました。そんな中で、お寿司も日本のオリジナルな部分を受け継ぎながら、それと同時に新しいアイディアを取り入れたお寿司を生み出しているという印象を受けました。

様々な国の料理とマルタの地元料理が美味しいマルタ共和国ですが、それらに飽きた時は是非マルタ共和国の寿司屋を試してみてください。おすすめです!

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