ポートクリスト古代ローマ水中発掘2019年度の発掘チームです。フィールドスクールの参加者には生徒としてはだけでなく、発掘メンバーとして実際の現場を手伝っていただきました。
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フィールドスクール中の講義を行う教室としてポートクリスト湾を一望できるヨットクラブを使わせていただきました。
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スペイン人講師によるスペイン語講習も行われ、皆さんは簡単な挨拶を覚えました。
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ホテルの近所にある私たちの行きつけのバー「ツイスト」です。
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マヨルカ島の古代ローマの都市遺跡アクルディアでは、実際にこの遺跡の発掘を行なっているスペイン人講師による見学会が行われ、古代ローマ人の生活について学びました。スペイン人講師達は全員英語が話せます。更に日本人講師による同時通訳がありますので日本語しか話せなくても全然問題はありません。
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古代ローマの都市遺跡にはネクロポリスといわれる集合墓地が隣接されていました。
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遺跡の現場見学を終えた後で、古代ローマの円形劇場遺跡での集合写真。
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マヨルカ島の雄大で美しい自然も見ることができます。マヨルカ島はイギリス人にとってのハワイという位置付けで多くの観光客が訪れていました。
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発掘現場で一枚。ポートクリストの沈没船遺跡は砂浜から25mで深さが2m程の場所で見つかった世界的に見ても珍しい安全な水中遺跡です。
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スペイン人講師によるポートクリストと沈没船遺跡のこれまでにわかっている歴史についての説明も行われました。
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水中発掘に使う水中ドレッジの組み立て方を説明しています。
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今回のフィールドスクールでお世話になったホテル「エル・ナウティコ」。オーナーさんも従業員さんも皆さんとても親切で、快適に滞在させていただきました。
東京海洋大学の岩淵教授にも講師として参加していただき、日本と世界に水中考古学の現状について講義していただきました。
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今回何から何までお世話になったダイビングセンターの「スクアロー」です。
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ダイビング初日はチェックアップダイビングで機材のサイズとウエイトの重さの確認などを行いました。
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水中考古学に関する講義の様子です。マヨルカ島でのフィールドスクールでは水中発掘の講習と水中考古学の講義が行われ、参加者の皆さんは朝から晩まで水中考古学を学びました。
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こちらは水中作業の準備と待機中の写真です。今回発掘した古代ローマ船は水深2.5mととても浅い場所で発見され、さらに砂浜から40mしか離れていなく、ビーチエントリーが出来ました。
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今回のフィールドスクール期間中に古代ローマ沈没船から少し離れた場所でアンフォラ(古代の輸送用の壺)も発見され、調査のために引き上げられました。
フィールドスクールの折り返し地点の一日は潜水作業は休み、マヨルカ島で最大の町のパルマ・デ・マヨルカに観光に行きました。地元出身のニコが歴史的建造物、美味しいレストランやアイスクリーム屋を案内してくれました。
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水中発掘には欠かせない「グリッド」の設置作業も学びました。陸上でまず練習してから、水中で組み立てを行いました。
陸上と水中では勝手が違うので、細かな作業一つ一つにも神経を使います。水中作業の難しさの一つに水中では会話ができないということがあります。その為チーム全員がそれぞれの作業を把握し、効率よく水中で動かなければなりません。
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講義では水中考古学で最近よく使われるようになったフォトグラメトリーを使っての3次元測量の講習も行われ、皆さん各自ポートクリストの街角の3Dモデルを作成しました。
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最後の潜水作業後の集合写真です。
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最後の講義はスペインを代表するお酒「サングリア」の作り方をスペイン人水中考古学者のハヴィに教えてもらいました。
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こちらは水中ドレッジを使っての水中発掘作業の様子です。掃除機のような道具で海底の土砂を丁寧にどけていきます。
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沈没船から発掘された遺物は全て地元の博物館で保存され、歴史的に重要なものは展示として一般公開されています。
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最終日は、近くの町のフェスティバルに行ってきました。皆さん思い思いの時間を過ごしながら日本へのお土産をみてまわりました。
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こちらが発掘された2000年前の古代ローマの沈没船です。皆さんも実際の沈没船に触れ、歴史をしっかりと感じました。
閉校式の写真です。スペイン人講師の皆さんもフィールドスクールが終わってしまうのをとても残念がっていました。
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フィールドスクール期間中にお世話になったレストラン「カントニ」です。これでもかというほど地元マヨルカ島の料理を毎日食べさせてもらいました。
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お別れの瞬間。とても寂しかったですが、また水中考古学の世界でお会いできるのを楽しみにしております。
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