メキシコ酒

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2018年、メキシコの発掘調査チーム。(私のメキシコ酒の特別講師達)

2018年の1月末にメキシコで水中調査を行ったときに調査チームのお兄さん方にメキシコでのお酒の飲み方を教えてもらいました。まず初日にレストランでテキーラをご馳走になったのですが、アメリカでよく見るハリウッド映画並みにテキーラをくいっと飲んだら、メキシコ人のお兄さんたちはびっくり(ショックを受けていました)。どうやらテキーラをくいって飲んで「ハ~ッ!」ってやるのはアメリカ映画がつくった間違ったイメージらしく、メキシコでは上等のテキーラをちびちび味わいながら飲むものだそうです。上等なスコッチを舌の上でころがしながら飲むイメージに近いのかもしれません。その後は「俺たちがしっかりメキシコでの大人のお酒の楽しみ方を教えてやる!」ということで、色々なメキシコのお酒を教えてもらいました。ここではその中でも私一押しのお酒を紹介していきたいと思います。

ミチェラーダ

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ミチェラーダというのはレモン汁をビールで割ったお酒。レモン汁はだいたい写真のとおりビールの1割程度。グラスのふちには塩もお忘れなく。ラガー系のビールを混ぜて飲むと癖になるさっぱりさ。夏にぴったりのビールの飲み方です。これだったら日本でも簡単に出来そう。レモン汁が引き立てるメキシコ定番のビールの飲み方だそうです。

サングリータ

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別名メキシカンフラッグ(メキシコ国旗)とも呼ばれるテキーラの飲み方。左がレモン汁。真ん中がテキーラ。右がトマトジュースと貝のエキス(しじみ汁の様なもの)を混ぜたカクテルソースと呼ばれるもの。これを左から順番に少しずつ飲むのです。まずレモン汁が口の中を引き締め、余韻が残るうちにテキーラを。前に飲んだレモン汁がテキーラの甘さを引き立て、口の中がさわやかな味に。そこにトマトの甘みと貝の塩気をもったカクテルソースで口の中を甘じょっぱくほぐします。そうするとなぜかまたレモン汁の酸味が欲しくなり左端のレモン汁に手が伸び、口の中を引き締めリセットします。そこでまたテキーラの甘さが欲しくなり、、、、と、このように無限ループを引き起こすのがサングリータの恐ろしさ!やめられない止まらないとはまさにこのこと。食後にぴったりのテキーラの飲み方です。

メスカル

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なんか既に飲み散らかした後の写真で申し訳ないです。でも最後に今回私がメキシコで味わったお酒の中で一番はまったお酒を紹介します。お酒の名前は「メスカル」。テキーラと同じサボテンの蒸留酒です。(テキーラとはメスカルの一種で、特定のサボテンと場所で造られたメスカルのブランドをテキーラというみたいです。なのでメスカルとテキーラは味がけっこう似ています。)サボテンの蒸留酒といっても日本でいう日本酒みたいに産地や品種によって沢山の種類があるので、できればメキシコ人の友達にお勧めのメスカルを聞いてみて下さい。

このメスカルにはお勧めの飲み方があって、それは甘みの強いオレンジをスライスして、その上に様々なチリペッパーの入った料理用のスパイスの粉を大量に乗せておきます。これを片手に持ちスタンバイしておき、メスカルを口に含んだ後にかぶりつきます!そうすることによって口の中でオレンジの甘さと、チリペッパーの各種スパイスと塩気と酸味がまざり(チリペッパーといっても、中身は様々な調味料は柑橘系の粉が混ざっておりそんなに辛くありません。)その絶妙なうまみが、本来アルコールが強いはずのメスカルをビックリするぐらいまろやかにします。まさに美味!お酒はそんなに飲まない私ですが、さすがの美味しさに大量に飲んでしまいました。美味しくて飲みやすいのもメスカルとこの飲み方の危険なところです。メスカルはこの他にも沢山の飲み方があるらしいので。またメキシコに戻ったら勉強してきます。

メキシコ人のチームメイトも「今度はメキシコ・シティの酒の飲み方を教えてやる!」と息巻いてました。とても明るく、楽しく、良いお酒が飲めました!

メキシコ酒うまし!

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