考古学の発掘調査や文化遺産の測量で必要不可欠のツールとなっている「フォトグラメトリ(Photogrammetry)」の使用方法をマスター出来る短期集中型のワークショップの出張講師の依頼を承ります。
民間の考古学・測量会社さま、埋蔵文化財課の考古学研究者の皆さま、博物館学芸員の皆さま、さらにダイビングセンター・ダイビングコミュニティのダイバーの皆様をはじめ、各団体様からの依頼を受け付けています。
*個人でフォトグラメトリを学びたいという方は、地域開催のワークショップへ参加下さい。
フォトグラメトリについて詳しく知りたい方はこちらページをご覧下さい。
フォトグラメトリと遺跡保護
当ワークショップは、他には類を見ない合計32時間の実技を中心としたフォトグラメトリの集中講義です。
参加者の皆さんには、4日間の訓練をへてフォトグラメトリのエキスパートになっていただきます。
基本例1:
4日間(午前-9:00~12:00、午後-13:00~18:00、1日8時間、計32時間)
基本例2:
5日間(午前-9:30~12:00、午後‐13:00~17:00、1日6.5時間、計32.5時間)
使用ソフトウェア(Agisoft Metashape)
*ワークショップではソフトウェアをインストールしたPCの最大4台までの貸し出しが可能です。
**基本的にはお手持ちのPCにソフトウェアの体験版をインストールして参加いただきます。
ワークショップ講師

山舩晃太郎(船舶考古学博士)
フォトグラメトリを使用した考古学遺跡のデジタル測量や、作成された3Dモデルを用いた考古学遺跡の分析・保護の専門家。これまでに世界14ヵ国(31回)で政府研究機関や大学院を中心にフォトグラメトリの集中講義を受け持ち、世界中に300人以上の生徒をもつ。自身も専門家としてこれまでに20ヵ国で75以上の遺跡で記録作業を担当しており、この分野の第一人者の一人とされている。
*これまでのフォトグラメトリワークショップの開催国と回数:
日本32回(一般向け24回、測量会社4回、大学3回、埋蔵文化財課1回)、
アメリカ6回、コロンビア3回、コスタリカ1回、スペイン1回、マルタ2回、クロアチア5回、ブルガリア1回、フィンランド2回、デンマーク2回、トルコ2回、グアム1回、ミクロネシア2回、オーストラリア2回、ジャマイカ1回、サイパン2回、パキスタン1回。
*上記に加え、これまでに講師が考古学発掘プロジェクトに専門家として参加した国と地域:
ギリシャ、イタリア、トリニダード・トバゴ、メキシコ、バハマ、メキシコ、ブラジル、ウルグアイ
ワークショップの内容
1日目
フォトグラメトリの考古学応用論(講義スタイル:1時間)
フォトグラメトリのための写真撮影(実技:2時間)
Agisoft Metashape(フォトグラメトリソフトウェア)の使用(実技:2時間)
詳細3Dモデル作成のための裏技・コツ(実技:2時間)
2日目
ビデオ動画からのフォトグラメトリ(実技:2時間)
考古学遺物のためのフォトグラメトリ(360°を包括した3Dモデル作成)(実技:4時間)
3Dモデルをシェアする(Sketchfab、ウェブページ、アニメーション、高画質スクリーンキャプチャ、PDF書き出し等)(実技:1時間)
3日目
考古学遺跡のための写真撮影(講習:1時間)
遺跡のためのフォトグラメトリ(寸法データ、座標データの管理)(実技:3時間)
空中・水中ドローンを使用したフォトグラメトリ(講習:2時間)
アクションカメラ(GoPro等)を使用したフォトグラメトリ(実技:1時間)
4日目
作成された3Dモデルから考古学データを取り出す(実技:7時間)
1:3Dモデルから距離や位置を計測する。
2:3Dモデルから座標データを持った高画質モザイク写真を作成する。
3:遺物の3Dモデルから実測図(6面図)を作成する。
4:遺跡の3Dモデルから実測図(白地図)を作成する。
5:3DモデルからDEM(デジタルエレベーションモデル)と等高線を作成する。
6:3Dモデルから等高線を持った白地図を作成する。
7:3Dモデルの断面図を作成する。
8:3Dモデルを使用した経年変化測定をする。
*講義内容は変更が可能です。例えばダイビングコミュニティ様からの要望があれば、日程を変更して「水中でのフォトグラメトリ」を重点的に学べるように変更します。
費用(2022年以降)
参加人数によって異なります。
9名~10名:50万円(税別)(5万x10名分)
7名~8名:48万円(税別)(6万x8名分)
5名~6名:42万円(税別)(7万x6名分)
4名以下:32万円(税別) (8万x4名分)
*参加者の皆さま全員に写真撮影からソフトウェア使用に至るまでを丁寧に指導し、しっかりと質問や疑問に答えながら進めるため、1回のワークショップの最大参加人数は10名に制限しています。
この他、交通費(鳥取県-開催場所の往復)と宿泊費(1泊8000円程度)を別途でお願いしています。
申し込み・お問い合わせ
フォトグラメトリの出張ワークショップの依頼や、ワークショップの内容・開催日程等の相談はapparaatus.japan@gmail.comまでお問い合わせ宜しくお願い致します。





