トゥコンの家

今回は私達がグナリッチ沈没船の水中発掘時に滞在しているアパートメントを紹介します。

2012年からクロアチアで毎年行われている16世紀のベネチア商船「グナリッチ沈没船」の調査期間中、私たちはクロアチア中部の町ビオグラッドから船で20分ほど離れたパシュマン島のトゥコンという小さな町に滞在しています。

トゥコンはヨーロッパ中からの観光客で賑わっている他の町とは違い、地元の人々がごく普通に生活をする静かな町です。

海沿いの道から30m入った建物の2階が私たちのアパート。

階段を上がったところにテラスがあり、ここの机で朝食と夕食をとります。

入り口の右手にあるのがキッチン。ここでチームメンバーが日替わりで料理をしています。

奥の廊下がオフィス。発掘作業で海に出ている時以外はここで仕事をしています。

「見習い」考古学犬のマーラはお昼寝中。

アパート隣(裏)の倉庫には沈没船から引き上げれた遺物を保存処理機関や博物館に運ぶ前に記録作業をするための研究所もセットアップされています。

こちらが男子部屋。約10畳の部屋に二段ベッドが3っつ。6人が生活しています。女子部屋も似たような作りなので、つまりは多い時では約12人がこの小さなアパートで生活しています。

私たちがこのアパートを使い始めたのは2014年からで、私も毎年約2ヶ月間ここで生活しています。トゥコンの自治体が所有している建物を私たちに常駐的に貸してくれているので、発掘チームの基地として一年中活躍してくれています。

この静かな町や狭いアパートも今では自分にとって愛着のある特別な場所で、毎年「いつもの場所に帰ってきた。」という感じです。

お気に入りのアパートですが、問題が一つ。トイレが一つしかありません。12人で生活してる時は毎朝交通渋滞がトイレ前で発生します。

今回は人がいない時を見て写真を撮りましたが、現在でも私を含め8人が生活していて賑わっています。

素敵なアパートです。

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