チュークでの仕事

今日からチューク諸島での仕事が始まりました。今回の仕事内容はミクロネシア連邦の諸国から集まった文化財保護担当の考古学者達に3次元測量の技術を伝えるというものです。

ミクロネシア連邦がユネスコの水中文化遺産保護条約を批准し、それに合わせてミクロネシア連邦が太平洋の戦争遺跡の研究と保護を行っているグアム大学の水中考古学のビル・ジェフリー教授に依頼をし、今回のフィールドスクールが行われることになりました。私はジェフリー教授からの連絡を受け講師として参加することになりました。

今回私が講義を受け持つのはフォトグラメトリーを用いた3次元測量とその応用です。フォトグラメトリーは陸上だったら携帯のカメラ、水中でしたらGoProなどのアクションカメラでも十分行える技術で、プロセスに使うソフトウェアも種類も多く安価になってきています。

その為予算のあまり取れない考古学での人気は高く、ミクロネシア連邦諸国でも今後の戦争遺跡保護にこの技術を取り入れ活用していこうと考えているようです。

私としてもこの技術を地元の考古学者に伝えるということは、世界各地に水中に眠る戦争遺跡を今後も保護して守っていくことに直結をするので、とてもやり甲斐を感じられる仕事です。

3次元測量の講義初日の今日は日曜日ということもあるので、あまり詰め込みにならないようにゆっくりと基本的な技術から始めました。

このフィールドスクールはすでに1週間前から始まっていて、(昨日現地入りした私は完全に遅刻だったのですが、、、)残りの日程はあと1週間になります。その後に私とジェフリー教授は数日間現地に残り重要な水中遺跡のモニタリングを今後おこなっていく為の基礎データとなる3Dモデルの作成を行う予定です。

参加者の現地考古学者の皆さんもフォトグラメトリーを学ぶのは初めてということでしたが、その実用性を理解して喜んでくれていました。

私も今回はチュークに来る前に実家に立ち寄り、我が家の愛犬の茶太郎ちゃんに会えたので気合満タンです。(でもヨーロッパから4日前に帰ってきたばかりなので完全に時差ボケにやられちゃっています。)

明日も頑張ります。

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