今週からクロアチアのザダル(ザダー)から少し北のザトンという場所で紀元前1世紀(もしくは紀元1世紀)の船の水中発掘がはじまりました。今回の沈没船は縫合接合でつくられた船!私にとっても縫合接合の船の発掘は2隻目、地中海で縫合接合の船はとてもレアなので、とても楽しんでいます。(縫合接合についてはこちらをご覧ください)
ただ大変なのが水中発掘。今回の発掘場所は水深2-2.5mとかなり浅く、安全なのですが、その分空気も長く持つので、1回の潜水作業が3時間。プールの中で3時間エクササイズをしている感じです。特にフォトグラメトリをするときは3時間泳ぎっぱなし。体の限界と戦っています。
こちらは水中で機材を運んでいるロッシ教授。スローモーションを見ているようで面白かったので動画に収めてみました。
今回の発掘も火曜日から始まり、船が露出してきてとても面白くなってきたのですが、ロッシ教授と私は4日間別のプロジェクトのため、クロアチアの孤島に向かわなければいけません。その後も学会に参加するためにクロアチアを離れ、この沈没船に帰ってこれるのは12日後。一番面白いところを逃してしまいます。悔しいです。