トルコアイスの嘘

引き続きトルコのイスタンブールで働いています。それはさておき今日はちょっとした驚きの小話。

今日の昼食の後、生徒とコーヒーを飲みながらトルコのご飯の話になり、デザートの話をしていた時 (本当に食べ物の話ばっかりしています) に、「そういえば1年半前にボドルム (トルコ西部の港町) で働いていた時、伸びるので有名なトルコアイスが全然見つからずに港中歩き回ったよ。」と話したら、「え?本気で言ってるの?」と言われました。

ん?どういうことだ?

たしかにイスタンブールの街中でも全然見かけないトルコアイス。観光の中心地か空港のターミナル内でほんのごくたまに上の写真のような売店を見かけますが、実際に街中ではほとんど見かけません。

たしかに茹だるような暑さだったあの夏に、観光地と化した港町ボドルムで散々歩き回って見つけられたトルコアイスの売店は一箇所だけ。ものすごい甘さのアイスは食べきるのに苦労したのを覚えています。

その他ではトルコの空港内で一箇所あったのを覚えています。

生徒の話によると、私たちの知る「伸びるアイス」が海外で有名なのは、売店のパフォーマンスなどを観光客がYouTubeなどにアップしたからで、トルコ人は全然あの伸びるアイスは食べないのだそう。トルコの街中の普通のアイルクリーム屋はそれこそ「31」みたいなありふれた外見をしています。騙された!

(ちなみにアメリカでは「31」アイスクリームを「バスキンアンドロビンス」といいます。アメリカで「サーティーワン」といっても全く通じないので気をつけてください。もともとアメリカ発のアイスクリーム屋で「Baskin and Robbins」。これを日本に進出するときに「バスキンアンドロビンス」では日本では覚えられにくいんで「BとR」の文字のそれぞれ右の部分と左の部分を抜き取って「31」にしたみたいです。今度ロゴをじっくりみてみてください。)

話をトルコアイスに戻しますが、私はてっきり「50cmぐらい伸びるアイス」がトルコ人の国民的デザートなのかと思っていました。

トルコ人生徒の反応を見たとき、今から12年前にアメリカ留学を始めて一年半後、当時付き合っていたアメリカ人の彼女の実家のクリスマスパーティーに招待されたとき、当時の彼女の家族にフライドチキンを何でクリスマスなのに食べないかと聞いて赤っ恥をかいたのを思い出しました。(今でこそ勘違いしてる日本人は少ないと思いますが、アメリカやヨーロッパでクリスマスにフライドチキンを食べる風習は全く存在しません。アレは日本のケンタッキーが企業戦略のために日本で広めたイメージです。フライドチキンはファーストフードなのでお祝い事にわざわざ食べるものでは無いのです。)

ちなみにトルコのアイスにはシラップというデンプンの一種を混ぜているので、通常のアイスクリームよりは粘り気があるようですが(伸びて5cmから8cm程)、要はイタリアのジェラートのような食感。あんなに50cmも伸びるようなものではないのだそうです。

伸びるアイスは完全に観光客向けの演出だとか。たしかに空港やYouTubeで見る伸びるアイスの店員はやたら派手で伝統服っぽいのを着ていたなと今更ながら違和感を感じるようになりました。日本で侍の格好をした日本人が寿司を作るようなものでしょう。それは確かに観光客向けのパフォーマンスでしかありません。不覚にも彼らの企みにまんまとはまっていました。

ちなみに本当のトルコの伝統的なアイスクリームは「ケスメ・ドンドゥルマ」というもの。早速食べてみたのですが、これは美味い。「ケスマ」というのが「切る」という意味で「ドンドゥルマ」というのが「氷菓子」という意味。つまり「切って食べるアイス」です。その名の通りアイスクリームはとても硬く、ナイフとフォークで切って食べます。硬いアイス。新食感。そしてミルクは牛乳ではなくヤギ乳(ゴートミルク)。これがマイルドで、でも濃くてとても美味しい。難しいですが表現すると「サッパリした練乳」。それを切って食べます。

トルコも食べ物が美味しくて大変です。時間を見つけて一生懸命食べ歩いています。(仕事もしっかり頑張っていますよ。)

トルコを訪れた際は、観光客用の偽物トルコアイスではなく、伝統的な切って食べるアイス「ケスマ・ドンドゥルマ」をお試しください。

トルコアイスの嘘」への1件のフィードバック

  1. トルコアイス騙されてました。
    トルコの空港で、確かに売ってました。
    今度は、ケスマ・ドンドゥルマとやらを食べてみたいです。

    それから、デルーニ作ってみました。
    美味しかった!あんなジャガイモの食べ方があったとは…教えてくれてありがとございます。

    もうすぐ日本へ帰国ですよね。
    会えるわけではないけど、山舩さんが日本に帰って来るの、なんだか嬉しいです。

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